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徳島市で白い歯にしたい人へポイント解説
🦷 セラミック治療と保険の銀歯・CAD/CAM冠の違い
―見た目・耐久性・精度の違いを正しく理解しましょう―
■ はじめに
虫歯を治した後、「できるだけ白い歯にしたい」というご希望をいただくことが増えています。
近年は保険でも白い素材(CAD/CAM冠)が使えるようになり、選択肢が広がりました。
しかし、「セラミック」と「保険の白い歯」には、見た目・耐久性・精度などに明確な違いがあります。
ここでは、新浜歯科医院でも多くご相談をいただく3つの治療方法を比較してご紹介します。
https://shinhama-dc.com/aesthetic/
■ 1. 見た目の自然さ
種類 見た目の特徴
セラミック 透明感があり、天然歯に近い自然な白さ。経年変化が少なく、美しさが長持ち。
CAD/CAM冠(保険) 白いプラスチック系素材(レジン+セラミック粒子)。ややマットで透明感は控えめ。
銀歯(保険) 金属色が目立ち、歯ぐきとの境目が黒ずむこともある。
セラミックは光の透過性があり、歯ぐきや隣の歯との境が自然に馴染みます。
一方、CAD/CAM冠は「白い」ですが、やや不透明な質感で前歯に使うとやや人工的に見える場合があります。
■ 2. 材質と耐久性
種類 材質 耐久性・特徴
セラミック 陶材(高強度セラミック、ジルコニアなど) 硬く摩耗しにくい。長期間使用しても変色・劣化が少ない。
CAD/CAM冠(保険) 樹脂にセラミック粒子を混ぜたハイブリッド素材 経年劣化やすり減りがあり、5年前後で交換が必要になることも。
銀歯 金銀パラジウム合金などの金属 強度はあるが、むし歯の再発リスクや金属アレルギーの懸念がある。
💡 補足:
CAD/CAM冠は、以前の「銀歯」より見た目は良くなりましたが、
素材の性質上、セラミックほどの強度・耐久性はありません。
■ 3. むし歯の再発リスクと適合精度
セラミックは歯科用の専用接着剤で強固に固定するため、
歯と素材の境目にほとんど隙間ができません。
そのため、再びむし歯になる「二次カリエス」のリスクを大きく抑えられます。
一方、CAD/CAM冠や銀歯はセメントでの接着になるため、
経年変化によるセメントの劣化・脱離のリスクがあります。
■ 4. 保険適用と適用範囲
種類 保険適用 適用できる部位
セラミック ✕ 自費診療 すべての歯に対応可能
CAD/CAM冠 〇 保険適用 条件付き:主に小臼歯(前から4番目・5番目)、一定条件で前歯や大臼歯も可
銀歯 〇 保険適用 すべての奥歯に使用可
※CAD/CAM冠は、保険適用範囲が「噛み合わせ」「材料」「保険条件」によって制限されています。
詳細は診療時にご説明いたします。
■ 5. 長期的なコスト・審美性のバランス
短期的にはCAD/CAM冠のほうが費用を抑えられますが、
5〜7年での再治療リスクを考えると、長期的なコストではセラミックのほうが有利な場合もあります。
また、審美性・衛生性の点でも、セラミックは「長く快適に使える白い歯」といえます。
■ まとめ
セラミック・CAD/CAM冠・銀歯には、それぞれの特徴と適したケースがあります。
新浜歯科医院では、見た目の美しさはもちろん、噛み合わせ・耐久性・再発防止まで考慮し、
患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
「白い歯にしたい」「自然な見た目にしたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
新浜歯科医院(徳島市新浜町)